21 - 21 の引き分け ラグビーでは引き分けの場合 決勝なら両校優勝となるが、それ以外のゲームは次に進む権利を抽選で決める。 両校整列してキャプテンが前に出て抽選を行う 結果は小倉高校が権利を引き当てたのだが、小倉のキャプテンも他の選手も誰一人 やったーと喜びを表すこともなく ただ淡々としていた。
うれしいに決まっているが、相手選手の気持ちを慮ってのことである。 こういうところがサッカーとは違うところだ サッカーのゲームに「抽選」はないが、もしあったとしたら、引き当てた瞬間に選手全員飛び上がって万歳して喜ぶだろう いや間違いなくそうする。
痛くもないのに大げさに足を抱えて転げ回る なんてことはラグビーではありえないし、そんな場面はどんな国際試合でも、中学生のゲームでも見たことがない。
格闘技であるからいちいち痛いなんて言っていたらゲームにならないわけだ。
なのにサッカーとラグビーはなんでこうも違うのだろうか 大の大人が 仮に本当に痛かったとしても 大げさに転げ回るような姿は見ているだけで情けない。 現にすぐに立ち上がってプレーするではないか。
別に竸技としてのサッカーが嫌いなわけではない 日本代表のゲームは見て応援もするが 毎回必ずある あの大げさな態度にはうんざりする でもやってるのはほとんど外国選手で、日本の選手はほとんど見ないな それはやはり日本民族の特徴なのかも知れない。
その抽選で決勝に進んだ小倉高校は 東福岡高校に 94 - 0 で破れるのではあるが
1試合1試合にそれぞれドラマがあるのである 息子の学校も強くはないが 3年生は試合前の円陣でもう泣いている これは普通の人には理解できんかもしれんが
色んな感情が込み上げてくるんだよね やった者にしかわからんことだ
何の邪念もない 純粋な心からこみ上げる涙に違いない そんな人間が 痛くもないのに相手の反則をアピールするために大げさに転げ回ったり、抽選を引き当てて さっきまで一緒に戦って はずれた選手の前で、自分たちだけがやったやったと喜んだりするはずがないのだ。