yuipapa日記

相場、車、食 など 日々の出来事を書いています。

厳しい時代

20数年続いてきた定番商品であるが、ここ数年販売数が落ちていて、8万枚作って6万枚しか売れないという状況が、ここ3年ほど続いた。 販売数の落ちた最初の年は暖冬やら災害やらの一時的要因かもとも思ったが、翌年も6万枚程度しか売れなかったので、これはもう一時的ではないなと もう8万枚 9万枚 売れるような時代は戻って来んだろうと判断して、年間9万枚の生産能力のベトナム工場を6万枚の能力までリストラさせたが、8万枚作って6万枚しか売れないというのが今季で3年続いたので、結果的に6万枚の在庫を抱えることになった。 

 

うちは全て受注生産なので、在庫リスクはないのだが、先方とすれば6万枚の在庫= 1年分の発注数であるから、仮にずっとこの定番商品を続けるとしても、1年間発注を休まなければならないことになる。 もし仮に1年間工場を止めると、工場の売り上げ補償が5千万円ほど発生するし、仮にワーカーに補償を払って1年間休んでもらうとしても、1年後 ワーカーが戻ってくる確率は、ベトナム人気質から考えると0%である。

 

ということで工場を稼働させながら3年かけて在庫調整を行うということで先方の理解は得た。 現在6万枚体制の工場を4万枚体制にして、発注、生産は4万枚にして、6万枚を販売すれば、年間2万枚づつ、3年間で6万枚の在庫を減らすことができるというわけである。 しかし工場サイドとしてはさらにリストラして規模を縮小することを受け入れてくれるかどうか、そして2度目のリストラに対して残るワーカーの心理はどうか、もう先が危ないと感じて五月雨式にやめていく恐れがある。 

 

継続してくれるようにどう工場側を説得するか、ワーカー心理を悪化させないようにどう説明するか、現在の頼りない通訳を介しながら喋らなければならない。 多分僕でも難しいなと思う。 それを日本語が下手な後継がやらなければならないのである。 もしまず最初の関門の工場側の説得に失敗すれば、もうその時点で終わりとなる。「ベトナム生産」自体を失うことになる つまりうちの会社の売り上げの3割が消滅することになるわけであるから、後継の心理はいかほどのものであろうかと心配するとともに、まあよく今まで持ってくれたものだと、もしあと1年2年早かったらめんどくさいことになったなあと思う。 今年でベトナム工場がなくなっても在庫が2年分になるから、今年と来年の売り上げは保証されているので僕はもう関係ない。 はっきり言って気楽である。 でも後継は定年までまだ随分あるので、売り上げ3割失った後の会社がどうなっていくのか、自分の立ち位置も考えていかねばならない。 

 

 ベトナム行きを交代してから3年、まあ他の社員と比べれば少しは金も溜まっただろうが、定年まではとてももたないだろうから色々考えて憂鬱だろうな。 来週工場側との話し合いが持たれるようだが、さてどんな結果になるだろうか。 まあなるようにしかならんのだからしょうがない。  全部ユニクロのせいじゃ〜!