yuipapa日記

相場、車、食 など 日々の出来事を書いています。

神の手

前立腺癌の放射線治療というのは1年も2年もあとから副作用が出るようだ
患者会の書き込みを読んでいると 頻尿はもちろんだが、尿道痛が「うめき声が出るくらい」とか 読むたびに憂鬱になる。

僕が受ける小線源治療というのは 直径0.8mm 長さ4.5mmの放射線源を50~80本程 前立腺内に埋め込んで その放射線で癌を殺すというものだが、放射線は線源から
2mmまでしか届かないので、癌の状況によって何本埋め込むかを決める。

癌が前立腺内のごく一部だけの場合(低リスク)は良いが、前立腺の皮膜ギリギリまで広がっている場合や、僕のように皮膜自体に浸潤している場合(通常1mmまでらしい) 放射線源を皮膜ギリギリに配置できれば、放射線が2mmまで届くわけだから1mm浸潤していても治せるというわけだが、モニターを見ながら1mmの誤差もなく線源を配置するのは非常に難しい。 この正確さが後で再発するかしないかに直結するわけだ なので この小線源治療を実施している多くの病院でも、ほとんど低リスクから中間リスクの一部までしか対応していないのが現状だ。
高リスク患者が小線源治療を望んでも 断られることがほとんどのようで それはその1mmの誤差もなく線源を埋め込む腕を持った医者がいないという理由からだ

他の病院で小線源治療はできないと言われた患者でも、僕の医者はデータを見て「普通に治りますよ」というのだから、最初は半信半疑というか 素直に喜んでいいのかどうかわからないくらいだが 千数百例の実績のうち局所(治療したところからの)再発がゼロということで、彼の治療が完璧であることが証明されていて「神の手」と呼んでもいいくらいで、前立腺の皮膜まで浸潤している高リスクな癌でも、正確な線源配置で完璧に治すことができる。 だから僕のような前立腺のほとんどが癌で 皮膜まで浸潤しているような癌は、この医者にしか治せないということだ。

ところが ここでは詳しく書けないのだが 色々あって 去年末で病院との契約が切れて 治療できなくなるところだったらしい  詳しく聞いてみると 全くドラマのような話で、あのドクターXを地でいくような内容なのだが、今は詳しく書くことができない。 当初はずっと契約更新を続けて治療を続けられる予定だったのに 病院側が契約更新しないみたいなことを言ってきたらしく その医者に助けられた患者が集まって 抗議活動などをしてくれたおかげで、2年延長するということになったのだが、病院側は2年後以降は更新しないという方針を打ち出しているらしい。

患者会のおかげで 2年延長が認められ、僕は5月に手術を受けられるようになったけど 先にも書いたように、放射線治療の副作用は1年2年あとから出てくるらしいし、5年6年経過観察が必要なので その神の手の診察を手術後1年半しか受けられなくなる可能性があるってのは 大きな不安材料である。

高リスク前立腺癌の患者は後を絶たないようで 日本中から患者が集まっているし
12月に診察に行った時は外国人(白人の)も2人来ていた。
今も150人が治療を待っている状態で あと2年だけってことになったら、治療を受けられない人も当然出てくるし この医者が次にどこの病院へ行くかもわからないわけで 日本にいてくれたらまだいいけど、海外に行かれたら追いかけて行くわけにも行かないので困ったことだ 僕はギリギリこの医者の手術を受けられるのでまだいいが 初診から手術まで1年かかるので、来年以降はこの医者の手術を受けたくても受けられなくなる可能性があるのだ。