yuipapa日記

相場、車、食 など 日々の出来事を書いています。

転移は...

診察室に呼ばれて パソコン画面に映し出されたCT画像を見ながら

「え~ まずCTの方ですが~」
画像を見ると左側の肺に小さな白い点があって 丸印がしてある ああ終わったなと思ったね
 
「この白い点が気にはなりますが、これが癌という訳ではありません」
なんや違うんかい !
 
前立腺から肺に転移というのはめったにありませんから 今の時点では転移ではないと思いますが、3ヶ月後とか6ヶ月後とかにもう一度CTを撮って、数が増えていないか 大きくなっていないかのチェックはした方がいいと思います」
 
なんだよ脅かすなよ 
「でも先生 気のせいかもしれませんが 最近この左の胸が痛いような 違和感があるんですけど...」
 
「ああ この画像は右肺ですから... それに肺がんでそんな症状はでませんから」
と笑われてしまった なんや右かい ややこしいなあ画面で左側だから左の肺って思うじゃん!
 
「骨の方も大丈夫なので 一応現段階で転移はないとします それで治療法としては前立腺の全摘手術がありますが、あなたの場合全体に癌が広がっているので、全摘しても癌全部は取りきれないと思って下さい でも全摘のあと放射線治療抗がん剤治療もできます」
 
ふむふむ それは全て知識として知っている 本来ならそれで先生はどのように治療するのがベストだと考えるか?と聞くところであるが、ここまで聞いて「わかりました 実は転院を考えているんですが よろしいでしょうか?」と恐る恐る切り出した
 
「ああ そうですか いいですよ 大丈夫ですよ」とあっさり言ってくれてホッとした
それで必要なデータが書かれた滋賀の医者のメールのコピーを渡した
 
「小線源.....講座? 講座ってかいてあるなあ お知り合いですか?」
講座というのはこの滋賀の医者は小線源治療の講座を開いて他の病院の医者にも講義をしているらしいのだ
 
気が弱いので「いえ会社の上司が ここに行けというもんですから...」とちょっとだけ嘘を言った
 
「小線源ねえ それだけでは無理だけど これに外照射を組み合わせてなら治せるかもしれんな」
まったくその通りで滋賀の医者は ホルモン治療、小線源治療、外照射治療を組み合わせて再発しない根治を目指すという方法なのだ
 
紹介状とデータはすぐにはできないけど...と言われたが、来週滋賀に行くことになっていると伝えたら「ああ じゃあすぐ書きます 明日取りに来て下さい」と言ってくれた これでやっと一つのイベントが終わった もう滋賀の医者に任せると決めたのだから あとは言われるままに治療するだけ... 肩の荷がひとつ降りてホッとした反面
キンタマの下ブスブス刺されるのかと思うと また憂鬱になってきたな