来月で退職する通訳の退職金の話である 契約に退職金の規定はないとはいえ
２０年も勤めて辞めるのに はいご苦労さんというわけにもいかんやろと
給料３ヶ月分くらい出させることができれば... と代表と交渉に臨んだ
２０年も... で切り出したのだが、おそらく「いくら出せばいいんや？」と言ってくると思っていたので ５ヶ月分くらいが妥当じゃないかと話して、最終的に３ヶ月分くらいで折り合いをつけられればいいかと思っていたのに あっさりと「ああ それなら給料１ヶ月分出してやったらええやないか」という返事が返ってきてしまった そうなると「え～ １ヶ月分じゃあ少ないでしょ」とは言い難い しょうがないな
うだうだもめるのも嫌だし「じゃあそうします」と言うしかなかった
１年の半分以上を16年間直接接してきた者と 離れたところで踏ん反り返っている者とでは当然思い入れも違うわけで、契約にない「気持ちの金額」の思惑も一致しようがないということだろう まあそれでも会社からとしては本来はなかった物が少しでもあったということで彼女は喜んでくれたのでよしとするしかない 新天地アメリカで暮らすのは 楽しみより不安の方が大きいと思うが どうか幸せにと祈るばかりだ
