猫次郎さんが話していたのを聞いて、そんな事もやったなあと思い出して引っ張り出してきた。 林 輝太郎氏の本を読んで、株式売買を始めようとしていた頃にやっていたものである。もう必要もないし全く無価値の物ではあるが、なかなか処分できないんだよねえ。
四季報が出るたびに2冊購入して(1ページに裏表印刷しているため) 当時の東証1部全銘柄を1銘柄づつ切り抜いて、B4の用紙に時系列順に貼り付けていく。 今考えると気が遠くなるような作業であるが、何のためかというと、業績の変化を時系列で見るためなのだが、インターネットのない頃なので、時系列で推移を見るにはこの方法しかなかったという事である。
しかしこれが売買の役に立ったのかというと、個人的にはほぼゼロであったと思う。 過去の業績の推移や来期の業績予想を知ったところで売買が上手くなるわけではないし、そんな物を読み込んだところで株価の先を予想できるわけでもない。 FAI では「その会社の業績予想の癖を見る」みたいなことも言っていたが... 右端のファイルだけ数えてみたら432枚あったので、全部で4,000枚以上あるんだろう。
この四季報の貼り付けにしても、月足グラフ2,000枚にしても、自分は「何も知らないど下手のど素人である」という認識を持つことから始まったことである。 だからこの人(この時は林 輝太郎氏ということになるが、実際には氏の本を読んでと言うことになる)に習ってみようと決めたら、それがどう役に立つのか?とか、何のために?とかは一切考えずに、とにかくやれと言われた(本に書いてある)ことを黙ってやってみるということだと思う。 それが「腹をくくる」ということだろう。
何も「この銘柄にかける」ということだけが腹をくくるということではない。 その前に何も疑わず、「腹を括って成功者がやったこと、言うことをその通りやってみる」と言う姿勢が大事なのではなかろうか。 猫次郎さんが「道具を整備しろ」と口を酸っぱく言っているのだから、まずは月足1,000枚、場帳1万枚くらいは書いてからの話でしょ と思いますね。 この人に教わろうと決めて教わりながら、ネットでもっと他のやり方はないか、もっといい情報はないかと物色したりするのは、腹を括って取り組んでいるとは言えないし、そう言うミーハーは絶対に成功しないと個人的には思いますね。